札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2008年6月26日木曜日

看護の力

最近、看護の力を痛感します。
98歳、88歳の高齢者の心筋梗塞症の患者さんが二人入院しているのですが、当然入院して、一週間たってないのですが、急性期は不穏状態で、大変ですが、カテーテル治療をして、医学的によくしてあげて、あとは本人の生命力に期待してみていますが、看護婦さんがちゃんとついていてくれるので、点滴、カテーテルの管などをどんどんはずしていって、酸素をつけながらも、起こして、話かけて、ご飯をたべさせてあげて、本当の意味での手間をかけてあげると、みるみる元気になって、笑いながら二人とも、いまはご飯をたべています。すごいと思います。看護婦さんの力と患者さんの生命力のすごさを感じます。
やはり、理念である心のこもった、患者さんのための看護をしてくれていることがいいのでしょうね。
また、今日転院する、3度房室ブロックから緊急でペースメーカーを植え込んだ高齢の患者さんも、家族が、看護婦さんにとにかくよくしてもらいましたとお礼をされました。
そのおばーちゃんの脇に、ホワイトボードがあり、そこに リンゴを食べてくれてありがとう と書かれていて、家族は大変感動したそうです。
手間をかけた心のこもった看護をしてくれている職員に感謝です。
医学的に最高のものを提供するために、僕もしっかり勉強しないとね。

9 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

入院すると、最も接する事の多いのは看護師さんです。私も入院することが多々ありましたが、どんな人でも病気をすると、神経質になったり気弱になったりします。そんな時些細な一言でひどく傷ついたり、また救われたりします。高齢者に優しい人は、誰にでも思いやりの心を持って接することが出来ると思います。高齢になるに従って認知症を伴う方々も多いと思います。ひどい認知だと思う方でも、その人が自分にどんな態度をとるかどう向き合ってくれるか、不思議に理解してくれてる部分があると思うこともあります。患者さん本人が家族が、安心して治療出来る病院が見つかった気がして心強いです。

rotaman さんのコメント...

コメントありがとうございます。根本的な、人としての優しさをもてる看護ができることの、素晴らしさを実感しています。
イメージとして、やさしいことがいいと思っていましたが、そのことが、患者さんの驚異的な回復力につながっていることに気がつきました。当SCVCの看護スタッフは循環器になれていない人が多いですが、人としての優しさをもって患者さんに接してくれています。
あと、昼間で3対1夜間で5対1といわれる患者さんあたりの看護婦さんが多いので、手間を十分にかけてあげれるのだと思います。

ありがたいことだと思っています。

匿名 さんのコメント...

drコラムを拝見して、看護師さんの人数の多さに驚きました。そして、何より驚いたのは看護助手の配置がないことです。どこもそうだと思いますが、経費の中でも、最もウエイトをしめるのが人件費ですので、如何に削減するかが事業主を悩ませる問題だと思います。どこの病院も、看護助手がいて当然の様に見ていましたから、本当に新鮮な驚きです。かかる患者さん側にしてみれば、自分の日常の全てを把握してくれるのが、看護師さんならば、こんな安心なことはないでしょう。病気になったのは不幸な事だとしても、現実に、この様な環境の中で、治療出来るのは幸せな事だと思います。

rotaman さんのコメント...

コメントありがとうございます。
経営的には、指摘のとうりで、昨今の看護師不足からどこの病院も、看護師が足りず、看護助手さんにがんばってもらうしかない現状があると思います。当SCVCは、これだけの看護師さんが集まってくれたおかげで、ご指摘のとうり、患者さんのすべてのことを看護師が把握して看護してくれます。それも、余裕をもってです。
そのことが、どれだけ患者さんにとってすばらしいことかを、実体験できて、今回は勉強になりました。
我々の理念である患者さん第一の実現化のためにも、必須のことです。
また、SCVCの職員がみんな幸せになれるような働きやすい職場というのも、理念のひとつなので、看護師さん含めて職員が辞めないような環境づくりも課題だと思っています、
とにかく、今いる看護師職員含めてみんなに感謝です。

匿名 さんのコメント...

仕事をしていて一大切なのは、職場の環境だと思います。特に人間相手だと、自分に余裕がなかったりすると、人には優しく出来ません。私の住む地域も、看護師不足が深刻な問題になって現在、入院患者さんのお世話を、看護師さんが全部出来る状態など、夢の様です。周囲で入院等したすると、人出不足か否かわかりませんが、患者さんや家族の方々の驚くような不満の声を、よく聞く事があります。一生付き合っていかなければならない病気を持っている人も、何時かは高齢になります。加齢に伴う様々な症状と病気と、避けて通ることの出来ない、二重の負担を背負うのです。そんな時、接してくれる看護師さんや職員の優しい一言や態度は、一番の薬だと思います。超高齢社会になりつつある今、この様な病院が少しでも増えることを願っております。

rotaman さんのコメント...

まったく、そのとうりだと、思います。
看護婦さんの不足は、看護基準なるものがあり、患者さんあたりの看護婦さんを増やすと、病院の収入があがる仕組みになっており、どこでも看護婦さんを増やしています。そのために、地方などでは看護婦さんが不足する自体になっています。
医者不足もそうですが、国の方針のせいなのでしょうか?
当SCVCは、看護婦さんが多くでも、基準もなにも、あがりませんので、増やしても、収益の面ではメリットはまったくありません。
しかし、患者さんにとって幸せなことや、職員にとって幸せなことが多いので、満足しています。
そのような国の方針や、現在の医療情勢の問題もありますが、やはり職員が、同じ方向をむき、患者さん第一で、やっていくんだとう気持ちがあれば、看護師不足があっても、すこしずづよくなっていくと思います。
実際、僕がいっている北見の北星脳神経外科の看護婦さんは、すごくやさしいと思ってます。そして、看護助手さんもたくさんいますが、一生けん命やっていると思います。
僕も微力ながら、一生けん命やって、今以上によくなるように努力します。

匿名 さんのコメント...

私の住む地方は、唯一の総合病院も、医師の確保が困難らしく、脳外もこの春から休診、各科も出張医が多くを占めます。一時は循環器も休診していた時期がありました。高齢者が多い市です。やはり一番多いのは、脳疾患や心臓疾患のようです。一番早急な処置が必要で、かつ生命の危機と隣り合わせの病気なのに、地元で受信出来ないなんて、こんな不安なことはないと思います。札幌に住んでいる人はいいですね。どんな病院でも治療でも選ぶことが出来るのですから。地方に住んでいると、選択の余地はありません。これが現実です。早く寝ようと思いつつ、暗い話になってしまいました。

rotaman さんのコメント...

地方の医療崩壊は、国が医者が多いと考えて、医者になる人数を減らしたことが、一番の原因です。また、地域の基幹病院の医師の確保は大学の派遣が多いのですが、臨床研修が始まり、医者になる人は、大学に残らなくなった。そのために、極端に大学の派遣医師がへった。
この2点がほぼ、同時になったためだと思います。今後、医者の数を増やす方向と、民間が、地域の医者を確保するようにと、動くはずです。それでも、効果がでるのは、10年くらいかかるのではないでしょうか?それまでの間は、
民間でも大きな組織がそのような大役をしてくれたら、いいなと思っています。
僕も、SCVCのドクターを増やして、北海道の循環器無医の医療施設に、ドクターの派遣をしたいです。
まだ、開業したばかりで、不安定ですので、地固めがすんだら、北海道の地域に貢献したい。

やはり、日本の政治をかえてもらいたです。

匿名 さんのコメント...

選挙のたびに、候補者は医療だ・福祉の充実だと言いますが、単に選挙の道具に過ぎないと思います。どれだけの人が、現場の実態を把握してくれているんでしょうか。臨床研修制度が始まってからですね、地方の病院の医師確保が困難になったのは。民間の病院も医師の高齢化と共に、減少するばかりです。必要な高度な医療を地元で受けられる、本当に理想ですね。母を心臓病で亡くしています。狭心症だと言われて、入退院を長い年月繰り返していて、ある時発作をおこして往診を頼んだら、休日で大学病院からきていた若いdrが診察して、弁膜症って言われてませんか?と聞かれました。その後、かかりつけ医にその旨話たのですが、何も返事は返ってきませんでした。最終的には、札幌の心臓血管外科を受診し、やはり弁膜症との事で、弁置換術を受けましたが、縫合した針の縫い目からも出血が止まらなく、意識も戻らないまま逝きました。もう10年早かったら・・・と執刀医に言われました。まだ若く、病気に対する医療知識も何もかった事が悔やまれてなりませんでした。先生の目指す理想が、何時か現実のものになって、この北海道の広い地域に根付きますように。10年・20年とその先に、何処でも高度な医療が受けられる・そんな日が近い将来、来るといいですね。