札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2010年6月9日水曜日

今日も、びっくり

患者さんから喀血らしいとの電話があり、自宅が遠方のために、ちかくの病院を紹介。
紹介状を連携室におくろうとしたら、患者さんの紹介は、ドクターからドクターと決まっていますので、そうでないと受けれません(びっくり)。そして、ドクターにつなぐと、色々状況を説明したら、緊急性がないのなら、門前クリニックへといわれ、またまた、電話のかけ直し、そのクリニックに紹介状をファックスして、患者さんに電話していくように指導。しばらくして、患者さんから、クニックを受診したが、一時間半またされると言われ対応が悪いので、でてきたとのこと。とりあえず、短期を起こさずに、待ってみてもらってくださいと説明して、待ってる間に喀血したら、それをすぐに見せたらさすがにすぐ診てもらえるでしょうと説明した。

この経過をみて、大きな病院の問題が見えます。
1)ドクターからの患者さんの依頼は、送る側からすると連携室で受けてくれると助かるのに、それができない。それが普通の病院かもしれません。送る側のドクターの気持ちを考えたら、そんなことはできないはずですが。。。。。
2)ドクターからドクターにつないでもらって、結局クリニックに紹介してくださいというたらい回し、
3)喀血であるのに、事務的に一時間半待ちますと患者さんにいって、患者さんを呆れさせたこと。

などなど、患者さん第一ではなく、組織の仕組み第一になってしまうとこうなるのでしょうね。
反面教師として、勉強していきます。

5 件のコメント:

yuzu・p さんのコメント...

大きな病院には地域連携室がありますが、こんな事もあるのですね。
患者さんにしたら、組織がどうとかISOをとっているとか関係ないのですよね。
今は様々な職種でISOの表示が目に付きますが、緊急の時にすぐ見てもらえるのが、一番安心してかかれる病院なのです。

kunkun さんのコメント...

胸が痛みますね!?

それがその方々の子供や親であったなら、どのように対応したのかと・・・・

ですが、相手先生のように対応している側で
心苦しく看護業務に当たっていることもありました。

体験したくなかった思い出です!

rotaman さんのコメント...

循環器匿名さん、クンクンさんありがとうございます。おなじように感じていただけて、うれしいです。そして、そのように感じてもらえる医療人がいるところで、医療を受けれる患者さんも幸せだと思います。
以前勤めていた病院でも、同様のことがありました。どうしたら、そうならないかいろいろ考えましたが、結局は、対応する人の器量によるということです。心からのもてなしができれば、そんなことはおきないということなのです。システム的になかなかできにくいです。
当院では、とにかく勝手に依頼は、受けるようにいっています。責任は僕がちゃんともつので、どんどん受けるようにいっています。

横浜より さんのコメント...

いつも先生のブログからは刺激をもらっています!当院はいわゆる大病院ですが、幸い若くて元気な医師が多いおかげでフットワーク良く循環器は比較的良好に動けていると思っています。ただし他科や検査科、事務といった腰の重い面々をどうやってこちらの流れに持ち込むかが非常に難題で苦労しています。先生から大病院だからと言われないように頑張ります!

rotaman さんのコメント...

横浜さん、がんばってください。それが患者さんのために必ずなります。なにかgood ideaがでたら、教えてください。