札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2011年11月10日木曜日

説明。

外来での診察では、安定している患者さんでは、予防や早期発見の意識をもって診察をする必要があります。そのなかでも定期的な採血、当院では定期的な動脈硬化のチェック(冠動脈CTAなどなど)がされているかのチェックが重要です。あとは、変化への注意や確認も大切です。

初診の人では、検査の必要性の説明や、検査結果の説明、そしてなによりも、主訴の解決および今後の展望のお話までします。これは、かなりスキルを要します。

カテーテル後などの入院中の人については、しっかりした今後の方針および経過の説明が重要ですので、家族を呼んで、通常退院する日の朝6時半から5から15人くらいのムンテラ説明を僕自身が、看護師および薬剤師と一緒にしています。とくに薬のチェックや、今後の外来通院および紹介医への引継ぎ、病気の説明、病気の家族のかたへの心臓ドックのすすめなど、たくさんの説明があります。これも、かなりのスキルがいります。

このなかで、僕でなければ、まだいけないのが、安定している人以外への説明です。

安定している人は、定期的な検査をわすれないような仕組みをつくっておけば、僕でなくても大丈夫だと思います。

一番注意をしなくてはいけないのが、よく話を聞いてくれるが、よくみてみると同じ薬をえんえんとだされて、検査もなにもしていないことがあります。

安定した人の外来は、予防と早期発見の意識をもってやらないと、単なる薬をだすお医者さんになってしまいます。そのかたの一生の責任をもつ気持ちで外来をやらないといけません。

このようなことを短い診察時間のなかで、判断しながら、やっていっています。

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