札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2011年11月12日土曜日

心臓血管外科

心臓血管の病気の治療には、内科的な治療、外科的な治療、カテーテルインターベンションがあります。当院の特徴としては、他で治療ができないような症例を含めて安全に、カテーテルインターベンションを提供してきています。そこに外科的な極めてクオリティーの高い外科チームがあわさることにより、さらに治療の提案が複雑にできるようになります。

僕の最終的な治療ゴールは、患者さんの10年、20年先を考えた治療です。予防を含めて治療を提案していきたいと思っています。そのなかの一つに外科治療がはいることは、ずーと切望してきました。やはり、いままでは外科的な治療をするのにあたっても、どうしても転院をさせなくてはならない、治療後の外来をみることができないなど、どうしても外科治療は自分の治療の一部として、患者さんに提供しにくい環境でした。しかし僕の治療ツールとしての外科治療であれば、カテーテルインターベンションの技術に匹敵するスキルをもった外科医でなければ、結局患者さんに迷惑をかけてしまうということで、道井先生クラスでなければ、外科を作る気持ちは毛頭ありませんでした。現実には、いままではカテーテルインターベンションを中心に、外科がない環境でも、まったく問題なく経過してきています。
必要な症例があれば、道井先生に送って治療をしてもらったり、スキルの高いKKRの大畑、上田先生に送って対応してもらうことで、十分でした。

心臓外科ができることにより、冠動脈疾患のみならず、弁疾患、不整脈、血管の治療を内科、外科、カテーテルインターベンションを組み合わせた治療をSCVCらしい形で提供できるようになったことは、本当に夢のようです。他では真似のできないような外科、カテーテル治療のハイブリット治療をどんどん提供していきたいと思います。
カテーテル治療の先生は、外科に送らなくても治療が可能と思っている先生が多いのですが、技術的には、実際はそうだと思います。でも、外科治療が自分の治療の一部として、考えれば、患者さんに提供できる治療の枠は広がっていきます。カテーテルインターベンションも、外科治療も同様に使えるようになればこんかいいことはありません。

そして、患者さんにとってよかったばかりではなく、当院の若手医師が外科医をチームを組んで心臓血管疾患に取り組んでいけるような環境を提供できることもよかったと思っています。

若い医師およびコメディカルが次世代を背負って頑張れる施設をつくれてきたことに感謝です。

2 件のコメント:

yuzu さんのコメント...

心疾患の治療がすべて一箇所で出来るのは心強いですね。
先日患者さん同士の話が聞こえてきた中で、??と思われる会話がありました。
「ここは大野病院の系列なんだって。」と言う人と「それでここは心臓だけ専門なんだね。」と、もう1人の患者さん。
なぜか勘違いしているようでした。

rotaman さんのコメント...

大野病院の系列ですか?それは、光栄ですね。心臓で、名前がひろまってきた証拠ですね。ありがたいことです。うちの父は、大野先生に20年前にバイパスをしてもらって助けてもらっていますので、感謝しています。