札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2011年11月11日金曜日

90歳元気な女性、心不全


セカンドオピニオンで、心不全を繰り返し、手の施しようがないといわれて、当院を受診しています。AS PSV4.8ですから、重症なASです。とりあえず当院でみますということで、入院してきました。本当にひどかったらPTAVを提案しようとおもっていました。
すると、入院時の検査で、左の腎動脈狭窄PSV5m/sあり、カテーテルを中止して、腎動脈CTAと冠動脈CTAをとりました。

やはり、LADに90%の狭窄があり、右冠動脈および左冠動脈LCXにも強い狭窄があり、簡単にいえば、TVDです。そして大きな問題は、左腎動脈狭窄です。これらでも、心不全の原因に十分なります。こちらを治療すればPTAVはしないでも済みそうということで明るい希望がもてます。

重症のASで手のほどこしいようがないっていって、冠動脈疾患や、腎動脈狭窄を見逃すのは????????????
入院していた病院はとても大きな病院です。腎動脈による心不全の可能性を考えなかったのでしょうね。

こんなこと悲しいかなよくあります。

2 件のコメント:

yuzu さんのコメント...

親しくしている方が、元気にもうすぐ100歳の誕生日を迎えます。
1世紀生きるのですから、素晴らしいですね。
この患者さんも早く良くなって、長生きなさるといいですね。
このコメントを見て、かって家族が同じように重篤な病気を見逃されていた事を思い出します。
それを見つけて下さったのが道井先生でした。もっと早く受診が出来たらと、何年過ぎても心残りです。
1人でも多くの患者さんが、適切な治療を受けられるのを願うばかりです。

rotaman さんのコメント...

そうなんですか。道井先生でしたか?不思議な縁ですね。