札幌ハートセンター

札幌ハートセンター
Dr Fujita's blog. Enjoy it

2012年6月5日火曜日

虚血性心疾患

狭心症の症状を聞けば、90%はその症状が本物かどうか?判断できます。そして、胸が痛いという方の症状を、冠動脈を治療すればいいのか?それとも、別な原因なのか?それも、心筋虚血ではなく、精神的なものなのかの判定をします。
ときに、曖昧なときは、ニトロの舌下で判定をします。
患者さんは、その症状をとってくれることを希望しています。まず、その症状をとってあげないと、検査で異常があっても、なくても、信頼されないと思います。

逆に無症状の患者さんについては、他覚的な虚血所見が必要になります。最近は、FFRという検査で治療をすべき虚血か?経過をみていいかの判断ができるようになっています。

無症状については、FFRガイドでカテーテル治療をします。

問題は、狭心症の患者さんに対してです。FAMEなどの研究は安定狭心症が対象になっています。FFR0.8以上ではイベントの発生はすくなく内科的にみても、予後良好とされています。これは、イベントの発生の問題であって、症状がある方については、症状がとれなくても、イベントが発生しないのでよしということです。

でも、患者さんは症状がとってほしくて、きます。当然虚血による胸痛なので、FFRは低下すると思いますが、0.8を切るかは、微妙だと思っています。
一律にFFRが0.8以上だから、PCIは不要というのは、患者不在で、冠動脈しかみていないと思います。
PCIは、生命予後を改善するたいそれた治療ではなく、究極の対症療法ともいえますので、原則胸痛をとってあげるという目的を忘れてはいけないと思います。


このように症状があるか?ないか?で、対応をしていきます。

0 件のコメント: