札幌ハートセンター

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Dr Fujita's blog. Enjoy it

2012年7月15日日曜日

LMT病変

今週は、CVITで新潟にいってきました。自分のduty後に外科と内科の討論がありました。外科は西田先生と浅井先生でした。PCIの日本でやられている治療の全施設でのデータが悪いことを指摘していました。学会で発表されるチャンピオンデータではなく、日本全体でやっているPCIのデータをもとに討論すべきという厳しい意見でした。僕ら内科からは、外科医のスキルの差が激しいとおもってきていますが、外科医からみても、内科のスキルの差を感じているということですね。浅井先生は、穏やかにバイパス治療の転ばぬ先の杖というメリットを強調していました。LMTは、やはりバイパスがいいのだと僕も思っています。一例、若い方で、インスリン糖尿病などがあり、胸痛もあり、遠方の方なので、総合的に判断してバイパスを進めましたが、仕事の関係で長期入院ができないこと、バイパスがいいことがわかってもらって、とりあえず、今回はPCIでの治療を希望されました。一時的にPCIで今回はしのいで、1−2ヶ月後にバイパスはどうでしょうか?と希望されましたが、PCIをするのなら、今回は根治をはかることが大切ということでPCIを通常どうりにしています。LMT 75% LAD os 90%  LAD/Dx bif 75%  LCX OS dif 75%  RCAは、末梢病変でした。現在は長ーい良いステントがあるので、ステント3本とバルーン3本で治療が可能でした。インスリン使用の糖尿病があり、長期には、バイパスの方がいいと判断していますが、患者さんの事情によりPCIに変更されることもあります。今後は、リスクの管理(禁煙、糖尿病)がとても、重要です。

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