札幌ハートセンター

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2013年1月16日水曜日

加藤先生のCTO

本日は2例でした。

一例は、LADのCTOであり、レトロは、RVブランチしからしかできず、CTでは石灰化での閉塞、最初にDXにワイヤーをいれて、IVSUをLADの入り口の確認をしたいが、バルーン後でも、IVUS不通過。GAIA 1stが通過せず、MC3G DCで通過も、ワイヤーはフォルスルーメン、そこからクルセイドによるパラレルワイヤーをGAIA 1st 改で最初は、違うルートであり、石灰化の手前から別なルートを通過させて、通過しています。

パラレルワイヤーは、なぜクルセイドか?通常のいわゆるマイクロカテーテルを使用するタイプでは、See-Sawができるメリットがあるが、最初にワイヤーにクルセイドで固定されることにより、セカンドワイヤーのバックアップが取れる。新たに通過するべき入り口に直線的にセカンドワイヤーが当たる。要するに、ファーストワイヤーを利用するということです。通常であれば、単なるワイヤー操作の目安としてや、ファーストワイヤーによる病変部の固定などの意味ではクルセイドは必要ありませんが、ファーストワイヤーを利用してバックアップをとるという作業が、とくにGAIAを使ったパラレルでは有効ということです。

あと、おおきなことは、ファーストワイヤーがファルスに入ったら、原則これは動かさない。それは、CTOの治療において、解離を広げる行為は、治療を困難にします。ですから、See-Sawもそのような行為になるので、だめということになります。

加藤先生がCTOにおいて、解離を大きくすることは、ワイヤーの操作ができなくなり、治療がとてつもなく困難になります。(これを理解できないと、CTOの治療はできません。いわゆるデフレクションです。)

CTOにおいて、リエントリーデバイスなどによる治療は、解離を作るという意味で、CTOの治療としては論外という結論でした。
アンテの治療の基本は、解離を大きくしない治療がベストということです。

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